ささやかだけどだいせつなこと。ワタシがワタシを生きるワケ
サラリーマン家庭に育ったワタシが結婚後、3人の子供を育てながらプロフィール夫について慣れない仕事を手伝うことに。
いまやネットショップの店長で、経理担当という人生の不思議・・・。ワタシは、楽天的なこの性格を誇りに思って、これからも生きていこうと思います。
プロローグ
みなさん、こんにちは。有限会社さんらいすの割貝和子（わりがい・かずこ）です。WEBサイト「桃源日和」をご覧いただき、ありがとうございます。
このWEBサイトを立ち上げるきっかけともなった抗酸化溶液という不思議な液体・・・。ワタシたち夫婦は、1994年（平成6年）頃にこの液体と出会い、以来、現在までこの液体を使ったさまざまな商品を販売してきました。“この液体の素晴らしさをもっと多くの人々に伝えたい”。その思いでこのWEBサイトをたちあげ、いくつかのコンテンツを掲載しています。
その中のひとつが、この「店主のワンダフルライフ」です。“なんで店主が人生を語るの？”なんて思わないでください。抗酸化溶液とともに生きてきたワタシ（ときどき夫）の証しを、ちょっとみなさんに読んでいただきたいんです。“あ、こんな夫婦がこの商品を売ってるんだぁ”。そんな感想だけで十分です。時間がある時に、のぞいてみてください。 ささやかな人生ですが、これで結構、楽しく生きてきたんです。いえいえ、これからもずっと、楽しんで生きていくんです。
横浜生まれ
1947年（昭和22年）11月5日、ワタシは横浜で生まれました。何かあれば積極的に手をあげて、いつも先頭に立って、率先して動く、そんな子供でした。でも、大人になったら気づいちゃったんですよ。先頭に立たない方がラクなんだって。そう、それは夫のおかげかも。何でも先頭に立って決めてくれる夫がいますから、ワタシはせっせと仕事をこなして、必要なことはそれに応じて自分で考えて実行する。そんな毎日。考えたことがうまくいくかどうかはわからないけれど、“行動あるのみ”の精神は失ってないつもりです。
画家志望
手を動かすことが好きで、小学生の頃は書道や手芸、絵を描くことに熱中していました。将来は画家になりたいと思ったことも・・・。ワタシのその夢は叶えらなかったけれど、その血はちゃんと受け継がれたようで、長女と末娘がデザイナーになったことはうれしいですね。ワタシはといえば、孫と遊んでいる時に、スケッチブックにクレヨンや色鉛筆で絵を描いてあげるくらい。でも、なかなかのもんですよ。
OL生活
高校卒業後、1966年（昭和41年）4月、日本石油株式会社に入社しました。東京支店販売1課に配属されて、千葉・埼玉地区の販売担当者のアシスタント業務をしていました。電話の受注対応や集計業務をしていましたがあまり忙しい部署ではなく、職場の男性社員にも大事にしてもらって（！）、女性の先輩もみな優しかったので、居心地は良かったですよ。その頃の1日のサイクルは、午前9時15分に出社して、お昼休みは1時間、午後3時から時々お茶をして、午後4時45分には退社。良い時代でしたね（笑）。当時はそんな言葉はまだなかったと思いますけど、典型的な「OL」をやっていました。仕事が終わった後には琴と洋裁を習いにいって、洋裁では師範科を卒業！ 休日には会社のひとたちと登山に行ったこともありました。
結婚生活
夫と結婚したのは1972（昭和47年）年5月、23歳の時。結婚後は会社を退職して、夫が専務を務める福島機械製作所に入社して経理や販売アシスタントとか、まあいろいろと手伝いをしていました。この会社では精米機やサイロ・昇降機の販売・設営・修理と、米袋の製造販売をしていました。会社とはいえ個人商店のようなものなので、休日も忙しければ働く日々。サラリーマン家庭に育ったワタシにとって、この環境に慣れるのが大変でした。そんな日常でしたから、結婚して2年後に長女、その2年後に長男、またその3年後に次女が生まれて、子育てと仕事で手一杯。家族みんなで出かける機会が少なくて、子供たちには不憫な思いをさせちゃいました。みんな優秀で頑張り屋さん。素直に育ってくれてうれしいです。うちの子供たちは、この素直というのがポイントかしら・・・。夫が東京の下町・墨田区生まれで曲がったことが大嫌いな性格、それに声が大きくて、なんでもストレートな語り口なんです。子供たちはみんな、夫の血を引いてるのかなって、ときどき思うことがありますよね。
抗酸化溶液との出会い
そうそう、抗酸化溶液の話、まだしてませんでしたね。子育てを終えて、夫が福島機械製作所を辞める1年ほど前のことでしたから、1994年（平成6年）の秋頃だったと思います。先にも書きましたが、会社で米袋を販売していて、夫は他にマネのできないような、お米が長持ちする袋を作りたいと考えていたんです。いろいろと試作を続ける中で、ある講演会でお会いした講師の方に紹介されたのが、抗酸化溶液の開発者・会田伸一さんでした。第一印象から“タダモノではない雰囲気”があって、いろいろ話を聞いていくうちに溶液の持つ、考えられないような効果・性質にただただ驚くばかりでした。早速、ポリエチレンの袋に応用して、米袋を試作。何度もメーカーに掛け合いながら完成した袋は、米袋として全国で使われ、当社製品としては「いきいきパック」として、いまもロングセラーを続けています。
いま思えば、会田さんとお会いできたことは、本当に不思議な縁だって、夫は常日頃いってるんです。ちょっと夫のコメントをご紹介しますね。
「『あんただよ、俺が待ってたのは！あんたなら抗酸化溶液を世に出してくれる製品を作ってくれる』って、最初に会った時にいわれたんだよ。どういうことだろうと思って話をするとこういうことだった。研究者ってのは、“これは世の中の役に立つ”ってものを発明しても、それを製品化するのは大変で、まして抗酸化溶液でしょ。世界中のどこにもない未知の溶液を、じゃあ製品化しましょうなんて言ってくれる人はどこにもいやしない。そんな時に現れたのが私でした。こちらは鮮度保持のできる袋を作りたい一心でいいものがないか探してたからね。この溶液ならきっと良いものができるって思ったよ。開発には苦労したけど、いまこうして日本全国の農家やお米屋さんで使ってもらってる。ほんとよかったよね。抗酸化溶液の普及にちょっとでも役立って、私なりに誇りに思ってるんだ」
夫の夢
他にはない米袋を開発して、さあこれからって時でした。夫が突然、会社を辞めると言い出したので、これにはとても驚きましたよ。でもよくよく聞いてみると、夫がいうんです。「子供の頃からの夢だった米屋をやる」。なぜそんな冒険をしなきゃならないのか、ワタシには最初、理解できませんでした。でも、やると言ったらきかない夫でしたから、ワタシはついていくだけでした。夫は精米機の販売や修理をやっていましたから、機械のことはお手のもの。でも、精米工場を全部、自分で作るとは思いませんでした。機械を買ってきてつなげるだけじゃないんですよ。倉庫を建てる、精米機を置く敷地にコンクリートを打つ、屋根を付ける・・・。一から十まで、設計を自分でやって、重機を借りて組み立てていくんです。自分の夫ながら、この人はすごいと思いました。そんな器用な夫でしたから、その後、手作業でやっていたポリエチレンやポリエステルに抗酸化溶液を配合する機械も自分で作ってしまいました。これで、いきいきパック・いきいきペール・抗酸化ふとんなどの大量の原料を処理できるようになって大助かりでした。
大丈夫
米屋を始めた頃は、お米屋さんに精米した白米を卸していましたが、バブル崩壊で景気が悪化。お金が回収できず、大きな負債を抱えました。いつも先を読んで的確な判断をしていた夫ですが、さすがに精神的にまいってしまいました。でも、こうも思いました。夫には技術がある、ワタシには・・・楽天家の気質があるって（笑）。夫を盛り立てて、大丈夫大丈夫って背中を押してました。ワタシにできるのはそれくらいですからね。米屋を地道に続けて、抗酸化溶液に関する商品製造にも関わって、借金を返していきました。少しずつ、着実に・・・。
ネット販売
今から8年ほど前のことです。ワタシにとっては青天の霹靂でしたね。夫が知人から聞いてきたって話をしてくたんです。米や抗酸化商品を売るいい方法があるって。そして、言うんです。「ネットで売るから、勉強してくれ」って。もう、「えっ！」って感じでした。会社でデータ入力などはやってましたが、パソコンでWEBサイトを作って商品を売らなきゃいけないなんて。それからもう大変でした。ホームページビルダーというWEBサイトを作るソフトウェアを使って商品ページを作って、なんとか売り始めました。ファイルとかフォルダとか、ブラウザとか、当時はパソコンやネットの用語みたいなものは全然わかりませんから、本を読んでも言葉がわからないのでいろいろ調べてね。ちょっとずつちょっとずつ売りながら、更新しながら、直しながら・・・・・・。もう8年が経つんですよ。
今は、石油化学製品に抗酸化溶液を配合する仕事の他に、全国の工務店さんやお客様にいきいきコートや抗酸化溶液の発送もしています。抗酸化工法を取り入れている工務店さんも年々多くなってきて、それにつれて出荷作業も忙しくなってきました。
エピローグ
朝は6時半に起床して、洗濯、朝食の準備、7時50分から朝食、9時から自宅の事務所で仕事開始。ネットやFAXで届いた注文をまとめて、工場にいる夫に発注表を渡します。そのあとはご注文いただいたお客様へのメールの返信や、午後の発送に向けて荷札の作成などをします。お昼休みは12時半から13時半まで。午後は17時半までで、WEBサイトの更新作業、販促資料の作成やメルマガの原稿書き、伝票処理などをします。18時から夕食で、23時に就寝。ワタシの1日はいまこんな感じです。
これまでワタシのささやかな人生の出来事を読んでいただいてありがとうございます。結婚と同時に知らない世界に入って、夫が会社を辞め、ネットショップの店長になって、いまも抗酸化溶液を広めたいと、少しずつ頑張っているところです。特技といっても書道や洋裁くらいで、あれもやらなきゃこれもやらなきゃって、日々忙しく過ごして、いろんな人に知恵を拝借して、お世話されっぱなしのワタシです。でも、これまで苦労しながらもこうして生きてきました。ただ人よりちょっと楽天家なだけですけど、それがささやかだけど、ワタシの人生を動かしてきた原動力です。ワタシはワタシで、ずっとこのまま、楽しく暮らしていこうと思います。
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